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獅子の舞 25

夕月は自分の熱さで目を覚ました。

―熱い。

暗いベッドの中で寝返りをうとうと体を動かそうとするが、動かすことができない。
まるで何かに縛られてるようだと思った矢先、目に飛び込んできたのは目の前で寝る高臣の顔だった。
どきっとして体をびくつかせた夕月だったが、どうやら高臣はまだ寝てるようだ。

「まだ起きる時間ではない。寝ていろ。」

マジマジと高臣の顔をみていた夕月だったが、高臣の口から言葉が聞こえて驚いて又体をびくつかせた。

「おみ、俺…」
「いいから寝ろ。理由は明日教えてやる。」

高臣はそう言うとすーすーと寝息を立て始めた。高臣の寝息を聞きながら夕月の瞼も閉まり始める。
寝てはいけない、行かなくちゃと思いながらも夕月は瞼を完全に閉じた。


***


夕月が目覚めたのは日がてっぺんに昇った昼だった。
辺りを見回すが高臣の姿はない。学校にでも行ってるのだろうとたかをくくってリビングに出る。

―水が飲みたい。

リビングを通り過ぎようとして夕月は硬直した。
リビングのソファーには生徒会の仕事の資料なのだろう、資料を片手に珈琲を飲んでいる高臣の姿。

「熱はもうないのか?」

そう言うと夕月に近づく高臣。
額に手をあて熱を測る。なさそうだなと一言ぽつりと言うとキッチンに消えていった。
テーブルに置いてある生徒会の仕事の資料をみようと夕月はリビングのソファーに座った。
資料を1枚取って眺める。そこには今度開催されるのであろう創立記念のイベントの事が書いてあった。
まだ学園にはこの内容はしらされていない。
もう1枚の紙を取ろうとした所で夕月の手が止まった。
そこにあるのは1枚の写真。
忘れたくても忘れられなかった、あの兄の凄惨な姿だった。
写真を見ていた所で側に立っていた高臣に気づく。

「おみ…全部知っているの?」
「ああ。」
「じゃぁ、俺がやろうとしていることも?」
「ああ。」

夕月は立ち上がった。
そして自分の格好も忘れて玄関に向かう。
高臣は立ち上がって玄関に向かう夕月の腕をつかんだ。

「離せ」
「離さない。」
「離せ!」
「お前を離すと又どこかにいくのだろう?」
「おみには関係ないだろ。」

高臣を睨んだまま夕月がつかまれた腕を離そうともがく。

「だとしても、お前の今のそこ格好では外を歩かせるわけにはいかないな。」

はっとして夕月が自分の体を見る。
パンツ一丁で俺は何をしているんだと羞恥に顔を赤くした。

「服を出してくれ。」
「俺の話を聞いたら服をだしてやろう。」
「こんな格好で聞けって言うのか?!」
「俺の服を貸してやる。」

夕月をその場に残して寝室に向かう高臣。
戻ってきた高臣の手にもっている物をみれば、鮮やかな空色のシャツだった。
どっかでこの色みたことあるなと思いながら夕月がシャツを着る。

「シャツだけ?ズボンは?」
「お前の服は今クリーニングに出しているんだ。戻ってくるのは夕方だ。」

だぼだぼのシャツは一応夕月の大事なところを隠してはいるが、どうもズボンがないと落ち着かない。
足元がスースーするのだ。女の子ってきっとこんな感じなんだろうなと思いつつ、夕月は心の中で溜息を吐いた。

「でも、なんで俺あんな格好で寝てたんだ?」
「汗をかいてベトベトになっていたからな。だから脱がせた。」
「脱がせた!?」
「ああ。別に男同士なんだ。見られて困るものがあるわけでもないだろう?」

それを聞いて夕月は何も言えなくなる。確かに男同士だから見られて困るものなんて何も無い。
だが、だがしかしだ。起きて自分で脱ぐのにはいいが、寝ている間に服を脱がされてる自分を想像して羞恥心に顔を赤くした。

「お前のは見てないから安心しろ。」
「何を!?」
「アレ。」

そう言って高臣が目線を走らせたのは夕月の股間。
ますます顔を赤くする夕月だった。





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2015-03-04 19:37 : 獅子の舞 : コメント : 0 :
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