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生徒会会長補佐海田夕月の憂鬱。


こんにちは。為三です。

ここ最近仕事が忙しくなかなか小説を書く暇がありません。
書きたいのはやまやまなのですが、3月中旬までこの忙しさが続くと思われますので、小説再開はもう暫くお待ちください。

と言うことで、少し時間ができたので、獅子の舞番外編といたしまして、柳城学園の生徒会室の日々を短編として書いてみました。

それでは、生徒会会長補佐海田夕月の憂鬱をどうぞ。


夕月は、生徒会室で宛がわれた自分の席で頭を抱えて考え込んでいた。
新入生歓迎会の催しが決まったのはいいが、生徒会の面々はルールを決めるのにもうすでに3日も費やしている。
頭のいいお坊ちゃま学校とは言え、庶民のする遊びをしたこともないお坊ちゃま達に庶民のするような遊びのルールを教えろと言うのはこくなことである。
そもそも生徒会の面々は鬼ごっこと言うものがいかなるものなのか分かっていなかった。
夕月はすでに後悔していた。
あんな提案するのではなかったと…。

『普通の鬼ゴッコでは面白くないので、少し趣向をこらしたものはいかがですか?例えば、武道の心得のあるものとないものにわけて、鬼ゴッコをするとか。で、武闘の心得のあるほうは、何をしてもよいというか、捕まえるのに武闘で倒してから捕まえる。倒すと言う言葉はだめですね。降参したら捕まる感じにしたほうがいいですね。武道の心得のないものは、普通に鬼から逃げる。』

こうゆうものを提案したとしても、生徒会の面々は鬼ごっこと言うもの自体を知らなかった。
提案した後には生徒会のメンバー全員から質問攻めにあっていた。

鬼ごっことは何をするのだ?の高臣の言葉に始めりはては鬼を決めるじゃんけんのことまで根掘り葉掘り質問攻めにあい、逃げてそれからどうするのだ?捕まったらどうなるのだ?処刑などはあるのだろうか?いつの時代のことだと内心高臣を馬鹿にしながらも淡々と夕月は答えていった。
そして鬼ごっこの説明もようやっと終わり、学園でのルールを取り決める段階になってまたまた質問攻めにあう。
逃げる理由を明確にしなくてはならないと高臣に言われた瞬間夕月は金持ち学校の坊ちゃん達と何かをなそうとするのは無駄な努力ではないのかと本気で悩んだ。ただの遊びに明確な理由などあるわけも無い。
生徒会の面々に教えた鬼ごっこの説明をまたまた最初からはじめ、理由などないが歓迎会での親睦を図るためには最適なのではないかと高臣を丸め込み、彩音に補佐してもらういながらもなんとか高臣等生徒会のメンバーに納得してもらったのだ。

ルールを決めるときも大変だった。
学園の皆でじゃんけんをすればいいのではないかと言う朱里の言葉に生徒会のメンバーは皆それがいいそうしようと言ってはいたが、学園の生徒の数は有に300を超える。
その生徒達全員がおのおのじゃんけんを始めたら違う方向に向かっていきそうで夕月は怖かった。
じゃんけんで決めていたのでは何日たっても歓迎会を開催することができない。何か違う方法で鬼と逃げる役を決めてはどうだろうかと言う夕月の言葉に対して彩音はそれもそうだと言うだけで、何も提案してこなかった。そしてそんな彩音はきらきらした目でずっと夕月を見つめるのである。まるでそこに敬愛する女神がいるような目で夕月をずっと見つめるのだ。
絶対零度の彩音の目を見たことのある夕月はそんな彩音のきらきらした純粋な目をみるのが怖かった。何より、彩音の目の向こうから威嚇するような眼差しで高臣がこちらを睨んでいるのである。
絶対零度の微笑みを持つ彩音と誰からも避けられて仕方ない高臣の睨みを耐えられるわけも無い。
夕月は生徒会補佐に就任したのをこの時ばかりは呪ったものだった。


そしてつめにつめて取り決めた柳城学園新入生歓迎会のあの長ったらしいルールである。

ルールは決まったがまだまだ鬼ごっこの内容は全て決まったわけではなかった。
鬼をどのように決めるか、武道の心得のあるものとないものでどうやって区別するか課題は色々あった。
難題な課題を目の前に朱里は簡単だよ。こうすればいいんだよと今まで決めたルールをまるっと無視し、独断で勝手にルールを変え、そして鬼ごっこの内容を変えてかくれんぼにしようとのたまうのである。
会議を引っ掻き回す朱里にそれを嗜めるものはおらず、おお、鬼ごっことかくれんぼを引っ付けたらどうかと独自の提案をする祥吾、かくれんぼが何か分からない高臣と彩音に至ってはかくれんぼは何かと夕月に質問攻めをするのだ。
夕月の堪忍袋の尾が切れるものいたし方の無いことなのである。

「本当に歓迎会する気はあるんですか!ないのなら俺はほかにやりたいことあるんでこれで失礼します!」

と怒鳴り声を上げて会議室の扉を乱暴に閉めたのは1回や2回ではない。
話が脱線するたびに夕月は疲れ果て、だがそれでも自分を含めた新入生達が思い出になるような歓迎会を盛り上げるつもりだった。
なのに。
なのにだ。
生徒会のメンバーで1学年上に当たる先輩達は引っ掻き回すは、質問攻めをするは、酷いときにはサボって会議室にこないものまでいるのだ。
夕月は本当に頑張った。自分の精神をすり減らし、時には折れそうになる心を叱咤し、根気強く生徒会の面々とやりあったのである。

そんな夕月の努力を柳城学園の生徒達は知らない。

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2015-02-10 14:09 : 番外編 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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