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俺的恋愛感 第4話 俺結論だします。

風呂から上がるとうー寒い寒いと言いながら玄関から入ってくる誠の姿が見えた。
どうやら誠はコンビニで何か買ってきたみたいで、まだ飲む気らしい。

「お、上がったか。」
「風呂ありがとう。」
「い~え。俺もこれから風呂入るから上がったらまた飲もうぜ。」

誠はビニール袋を俺に渡し、これ冷蔵庫に入れといて。といい歩きながら服を脱いでいく。

「洗面所で脱げよ。男のストリップなんか見ても嬉しかねぇよ。」

誠はにやりとすると最後に残ったTシャツを脱ぎ俺に投げつけてきた。

誠の体はさすがと言うか元自衛隊員だっただけはある。
無駄な肉のついてない引き締まった体をしている。

「相変わらずお前の筋肉すごいな。」

と言うと誠は照れたような顔を見せ

「お前とじゃ比べもんになんねえよ。今でも鍛えてるしな。」

と言って風呂場に消えていった。


受け取ったビニール袋の中身をみると誠の好きなウィスキーと俺の好きな焼酎と惣菜の唐揚げと枝豆と製氷が入っていた。
誠は酒が強い。俺はある程度は飲めるが誠ほど強くはない。

ビニール袋の中身を冷蔵庫に入れると俺はリビングにあるテレビをつけた。
深夜と言うこともありテレビではニュースばかりやっている。
リモコンでチャンネルを変えまくっていたら誠が風呂から上がってきた。

「ふー。やっぱり風呂はいいねぇ~。心が洗われるって言うかなんて言うか。」
「なんだよ。爺くせぇな。つか風呂上がるの早くね?カラスの行水だろ。」
「バッカ。風呂はそんなに長く入るもんじゃねぇよ。のぼせる。」

そういって誠は冷蔵庫に入っていた唐揚げをレンジにいれ。
アイスピックと製氷を持ってきて俺に渡した。

「氷削っといて。」

渡されたアイスピックで製氷を削っていく。
砕けた氷をグラスに入れながらキッチンにいる誠を見た。
誠はニカッと笑うと

「お前まだ焼酎に炭酸入れないと飲めないの?」

と聞いてきた。
俺はそこまで酒が強いわけではない。
さっき飲んだビールだってほとんど誠が空にしたものばかりだ。

「お前の体と俺の体じゃ酒の入る量が違うんだよ。」

誠はくすりと鼻で笑うと小声でまだお子ちゃま飲みなのな。と言っている。

「聞こえてんぞ!」

ムツとしてそう言うと、誠はお皿に盛った枝豆と唐揚げを指で指してこれ持ってけ。と身振りで示した。
誠から唐揚げと枝豆を受け取るとテーブルに置き、そのままソファーに座りアイスピックを取り製氷を削る作業に没頭する。

「おいおい。そこまで砕いてどうするんだよ。まさか酒全部飲めるわけでもあるまいし。」
「あ・・・。すまん。ちょっと考え事してた。」

考え事とはやはり圭太と美由紀のことだ。
気づいてしまった自分の気持ち。そんな自分の気持ちを持て余しながら圭太に会うのは苦しすぎる。
そんな俺を見透かしたように誠は

「考え事って圭太と美由紀ちゃんのことだろ。ったく。何の為に酒買ってきたんだか分かんないだろ。いいから、今日は飲め!飲んで忘れる!それが一番さ。」

そういって俺の頭をぽんぽん叩いた。

「いつか忘れられるときがくる。それまで辛抱しろ。」

そう言ってまた俺の頭をぽんぽん叩く。
誠は人を励ますときよく頭をぽんぽん叩く。大きな手で叩かれて少し痛いが、心地いいのも少しはある。

さ~て飲みなおすか。と言って誠はグラスに酒を注いだ。

焼酎の入ったグラスを俺に手渡しながら誠はテレビの電源を切った。
人と話をするときは音のするものは一切つけないのが誠のポリシーだ。

何を話せばいいか分からない。何か話さないとと思えば思うほど言葉は出てこない。

すると誠がぽつりぽつりと話始めた。

「さっき俺も失恋したことあるって言ったろ?」
「うん。」
「そいつお前も知ってる人だよ。」
「え?俺が知ってる人?」
「うん。もう何年も前の話だから今では普通に接することができる。」
「そいつのことを忘れたくて酒びたりになってたこともある。忘れたくて。でも忘れられなくて。だから俺は自衛隊員になったんだよ。」
「遠く離れることができれば忘れられるだろうとか思ってな。若かったんだよな~。」
「そんなの忘れられる訳ないのにな。アホだな。」
「遠くに離れたら離れたでそいつのことばかり考えてた。」
「声が聞きたい、またそいつと一緒に遊びたい、そいつの側にいたいとずっと思ってた。」
「でも側にいると多分俺はそいつをグチャグチャにして関係を壊してしまうかもしれないと思って自衛隊にいつづけた。」
「恭一、俺は逃げたんだよ。だからお前は逃げるな。」

そこまで言って誠は寂しそうに笑った。

誠の言ってるそいつってのが誰なのか、少しわかったきがする。
関係を壊してしまうかもしれない相手ってのは、多分美由紀だ。
誠も圭太が小さい頃から美由紀の事を好きなのは知っていた。圭太をそれでからかったこともあった。
圭太をからかった後、誠はいつも悲しそうな顔をしていた。
圭太のことを思って美由紀を好きでい続けることがつらくなったのだろうと思う。

「でも今は忘れることができた?」
「うーん。正確に言うとまだ忘れることはできていない。自衛隊辞めて戻ってきたときに、そいつの顔みたらあーやっぱり好きだって思ったんだ。」
「今でもそいつの事好きなの?」
「うん。でも俺は側にいれるだけで、友人でいれられるだけでいい。」
「俺もそうゆう日がくるのかな?」
「くるさ。」

忘れられない人の側にいると言うことはすごく辛い。
それが大切な友人で好きな人であればあるほど、思いは深くなる。
気持ちに気づかれない為には、離れたほうがいいのかもしれない。
だけど、誠は側にい続けることを取った。
好きな人の側にいるのに思いを告げることもできないなんて、なんて悲しいことなのだろう。


俺は圭太が好きだ。
自覚してしまったらもうどうしようもなくなるほどに好きだ。
でも美由紀にも幸せになってほしい。
俺はどうすればいいんだろう?

そうグチャグチャ考えてると誠がなんか湿っぽくなっちまったな。と泣きそうな顔で笑いながら言った。

「湿っぽいのは割りにあわねぇ。恭一。今日はとことん飲むぞ!」

と言ってまだ空になってない俺のグラスに焼酎をドバドバ入れた。

「こぼれる!こぼれるって!」

平気平気。こぼれたら拭けばいいと言い、笑いながらまた俺のグラスに焼酎をいれてくる。
グラスに入った焼酎は見る間にあふれ、そしてこぼれた。

「だから言ったろー!こぼれるって!お前酔ってるんだろ~。ちょっと拭くものとってくる。」

と言ってキッチンに向かおうとすると誠に腕をつかまれた。

「何?」

誠を見ようと振り向いたとき、すごい力で引き寄せられ抱きしめられた。
でかいがたいが小さくなってカタカタ震えている。

「誠?」
「泣いてるのか?」

誠は何も言わない。
さっきまでふざけていたのに、大きな体をカタカタ震わせながら泣いている。
おい。と言っても何をしても誠は何も言わない。
おい。大丈夫かよ。と言った時、小さな本当に小さな声で

「少しこのままでいてくれ。」

と言った。
俺はその誠の小さな寂しそうな声に何も言うことができなかった。

好きな人の側にいれるだけいいと言った誠。
何年そいつの事を好きだったのかは俺には分からない。

俺は何年も、何十年も人を好きでいることができるのだろうか?
今日圭太を好きだと気づいた俺でもこんなに苦しいのに、何年も片思いをし、忘れようと努力し、それでも好きだと思い、側にいることを望んだ誠は強いと思う。

俺は圭太が好きだ。
でも美由紀にも幸せになってほしい。
圭太にも幸せになってほしい。結論なんて最初から出てるじゃないか。
なら、圭太と美由紀の幸せを願おう。

誠の涙に触発されてか分からないが、俺もいつの間にか泣いていた。
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2014-11-18 21:35 : 俺的恋愛感 : コメント : 0 :
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