FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL恋愛小説へ
ぽちちっと!
-------- --:-- : スポンサー広告 :

俺的恋愛感 第2話 俺失恋しました。

圭太と美由紀におめでとうの言葉をやっと言えた後、俺は誠のまっているバーGPに向かった。

バーGPはここ3年幼馴染3人組でよく飲みに行くところだ。
GPのマスターは少し変わった人で自分のことをママと言う。
顔に似合わずおねえ言葉でしゃべり「好きになった人がたまたま殿方だっただけ☆」とか薄ら寒いことを平気で言う乙女思考の男だ。

ちなみにマスターを呼ぶときはママか小春ちゃんといわないと振り向いてくれない。

バーGPに着いた俺は誠を探した。
誠は俺の幼馴染でもあり圭太の幼馴染でもある。
名前は荒川誠。元自衛隊員で現在は俺と同じ会社の営業をやっている。
でかいがたいは伊達じゃなく声もでかければ身振り手振りで話すなんともおかしな人間なのだ。

誠を探していると

「恭一ここ。」

とカウンター席でいつもの焼酎を飲んでる誠を見つけた。
誠の隣の席に座り俺も誠と同じものを小春ちゃんに頼んだ。

「恭一ちゃんいらっしゃい。なんだか浮かない顔をしてるわね。何かあったの?」
「ああ。いや特に何かあったって訳じゃないけど。」
「そう。それならいいんだけど。でもそんなにしょんぼりした顔をしてたらいい男がだいないしよ。」
「ママ。恭一は今日女に振られたんだとよ。」
「あら。やだー。またー?もう、これで何回目よ~。そのうち本当に刺されるわよ。怒った女は何をするか分からないんだから。」
「気をつけるよ。」
「恭一ちゃんの気をつけるはあてにならないんだから。心配だわ~。」

たわいもない話をしてると小春ちゃんはボックス席のお客に呼ばれて去って行った。
カウウター席に座ってる客は俺と誠の2人だけ。
ボックス席は3つ。カウンター席は5人座ったらすぐに満員になってしまうような狭い店だがなかなか繁盛している店だ。
これも小春ちゃんのあのキャラクターのおかげか、はたまたバーテンダーの出す上手いカクテルのおかげか。

「恭一、どうした?ママじゃないけど、今日は本当最悪な顔してるぞ。」
「俺そんなに変な顔してるか?」
「ああ。今にも泣き出しそうな顔してるぞ。」

誠にそう言われて鏡を取り出して見てみる。
鏡を見てびっくりした。ひどい顔をしている。泣き出しそうと言うよりは怪物に襲われたかのような青ざめた顔。
ここまでこの顔で来たのかと思うと本当に泣きたくなる。

「そういえば、圭太と美由紀ちゃん結婚するんだってな。」
「ああ。らしいな。」
「らしいなってお前。人事みたいに。かわいい妹の結婚だろ。喜んでやれよ。」
「喜んでるさ。」

喜んでると言いながら喜んでいない自分がいることに気づく。
胸の奥のちりちりする感覚はひどくなるばかり。
たった一人の妹が結婚するのに喜んでやらない兄貴などいない。
だが、正直なところ喜んでやれない自分がいる。
それが何なのか自分でも分からない。何なのか考えていると。

「しかし、よく2人の結婚をゆるしたな。」
「え?何故。許すも何もないだろう。」
「お前のことだから美由紀ちゃんに駄目とか言いそうだなって思ってたからさ。」
「ん?俺シスコンじゃねえけど?」
「そっちじゃねえよ。圭太の方だよ。」

圭太の名前が出てきてドキッとする。

「え?圭太?なんでそこで圭太が出て来るんだよ。」
「え?お前・・・」

そこまで言って誠は言葉区切る。区切られた言葉の続きをまっていると。

「お前気づいてないのかよ。」

と訳の分からないことを誠が言う。

「気づいてないってどうゆうことだよ。」

誠にそう言いながら、俺って実は極度のシスコンだったのかとふと考えてみる。
だが答えNoだ。たった1人の大切な妹ではあるが。それでどうこうしようと言う気持ちもないし。どちらかと言うと美由紀には幸せになってほしい。

色々考えをめぐらせていると誠が不可解なことを言い始めた。

「お前って鈍感な。自分の気持ちに全然気づいてないなんて・・・。」
「俺の気持ち?」
「そう。お前自身の気持ち。」

そう言われてまた考えを巡らせる。

俺ってやっぱり重度のシスコンだったのか?!いやいやそんなことは決してない。断じてない。神に誓って言える。俺はシスコンではない!

はーとため息をついた誠は例えばだけどなと付け足して言い始めた。

「お前。圭太が女だったらどうしてた?」
「へ?圭太が女だったら?」

何を訳のわからないことを!と言おうとした矢先。

「例えばって言ったっしょ?あくまで例えばの話。」
「例えばねえ~。」
「んで?どうなのよ。」
「とっくに付き合ってとっくに結婚してる。」
「なんでそこまで言えるんだよ。」
「いや。だって、あのかわいさだろ。よく気が利くし、顔もかわいいし、それに料理も上手いし。なんて言うんだろ。こう。守ってやりたくなる。みたいな?」

誠はあっけに取られながらはーとまた深いため息をついた。

「普通さ。例え話でもそこまで出てこないぞ。」

と言われて、あーそうだな。たとえ話でもそこまで出てこないよな。と自分の中で結論が出た後に、何故そこまで言えたのか更に考えてみる。

確かに圭太はそこらへんの女よりかわいい顔をしている。性別が男でなかったら。嫁さんにしたいほどのやつだ。
よく気が利くし、料理もそんじょそこらの女より上手い。何より変な色気がある。
高校の修学旅行の時とか一緒のお風呂に入るのが恥ずかしかった。女みたいな顔をしてて女より華奢で女より色気があった。

そこまで考えてふと思う。
普通男に色気とか感じるものだろうか?誠に色気とか感じたことあったか?!・・・ない。では小春ちゃんには?・・・ない。俺の上司は?・・・ない。では俺の後輩は?・・・ない。
自分の知りえる全ての男にあてはめてみたが色気を感じると思った男性は圭太のみだった。
と言うかそもそも男が男に色気を感じるとかおかしい話だ。

ふと誠に聞いてみたくなった。

「なあ。誠。男相手に・・・その。色気とか感じたことある?」
「は?」

何を言ってるんだこいつは。と言う顔をしている。

「すまん。今のは忘れてくれ。」

そもそも男相手に色気など感じるはずもないのだ。
正常な男ならば・・・。
と言うことは?俺正常じゃないのか?圭太限定で色気を感じるとかおかしいよな?なぜだ?考えても考えても答えは出てこない。

「恭一。お前ってさ。圭太のことを昔からよく可愛がってたよな。」
「ああ。なんでか知らないけど圭太のことは可愛がってた気はする。」
「そうゆうのって何でだと思うか分かるか?」

そう質問されて何故だか分からない感情がもやもや胸の奥に渦巻いていることに気づく。

「質問変えるは。もしもの話だけどな。もしも。もしも今圭太に付き合ってくれ。恋人になってくれって言われてお前断ることができる?」
「そんなの普通に付き合うだろ。」
「圭太は男だぞ?男なのに?」

あれ?そうだよな。圭太は男だ。その圭太に付き合ってくれ恋人になってくれって言われたとしても全くいやじゃない。むしろ歓迎していまっている自分がいる。

「あれ?俺間違ったこと言った?」
「恭一。それなんて言うか知ってる?」
「え?何が?」
「もうここまで鈍感だと何かの賞を受賞できるレベルだぞ。」
「俺の何が鈍感なんだよ。」
「そうゆう感情って好きって言うんじゃねえの?」


誠にそう言われて俺は俺の気持ちに気づいてしまった。
今まで付き合ってきたどの女よりも一番の優先順位は圭太だった。
女とデートの約束をしていても圭太に遊びに行こうと言われたらデートそっちのけで圭太を優先してきた。
俺の中の全ては圭太を中心にして回っていたことに気づく。

あ。俺圭太のこと好きだったのか。

胸の奥のちりちりと痛む感覚はなぜだか好きだと気づいてしまう前より更に痛くなってきている。
ちりちり痛む感覚の理由がなんとなく分かってきた。
それは。圭太が美由紀と結婚するから。

圭太と美由紀が結婚するって事は、俺の入る隙はないと言うことで、今まで圭太中心で回っていた俺の日常は全てなくなってしまうって事で・・・。

「お前。何泣いてるの?」

と誠に言われて涙が流れていることに気づく。

「あれ?俺泣いてる?」

ポロポロと流れる涙を抑えることがどうしてもできない。
誠にティッシュを渡される。
ティッシュで流れる涙を拭いても拭いても後から後から涙がこぼれる。

「んー。恋心に気づいて即失恋って辛いな。お前涙止められないだろうし。ちょっと場所変えるか。さすがにここでずっと泣いてるわけにもいかないだろ。」
「すまん。ごめん。すぐ泣き止むから。」
「さすがにお前の家は遠いから俺の家にいくか。ちょっと入り口あたりで待ってろ。お勘定すませてくるわ。」

誠がお勘定をすませてる間も俺の涙は止まらない。
圭太のことを考えないようにしてもどうやっても圭太の顔を思い出してしまう。

「ほら、いくぞ。俺の家で飲みなおすか。」

とそういって誠は俺の手を取り、外にでた。

「うう。寒いな。タクシーでいくか?」

何も答えられない俺を見ながら誠が

「そんなぐずぐずな顔じゃタクシーも無理だな。歩いていくか。」

と手を離さないままずんずん歩いていく。
人気のない通りでよかったとか俺は考えながら誠に手を引っ張られる感じで誠の後ろについていった。

スポンサーサイト
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL恋愛小説へ
ぽちちっと!
2014-11-17 21:32 : 俺的恋愛感 : コメント : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

ブログ閲覧の注意事項

このブログはBL・ML等、男同士の恋愛模様の小説を掲載しているブログです。
下記に該当するかたは、速やかに退出くださいますようお願いします。

男同士の恋愛ものが駄目な方、性描写の駄目な方。
R18指定表現のある箇所がございます。
法廷年齢に届いていない方(18歳未満)は即刻退出してください。

尚、当ブログの著作権は、管理人為三に帰属するものとし、ブログ内の全ての文章・画像の無断転載、二次加工はご遠慮ください。

上記の注意事項を良くお読みになった上で閲覧おねがいします。

プロフィール

為三

Author:為三
為三さんの妄想日記にようこそ。
このブログは為三さんが日々膨らませている妄想を描いているものです。
まだまだいたらない点はございますが、生暖かい目で見守ってやってください。

ご意見、ご感想もコメントにて受け付けております。
内密なお話等は↓にあるメールフォームよりご連絡ください。

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL恋愛小説へ
にほんブログ村 BL・GL・TLブログへ

カレンダー

09 | 2018/10 | 11
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

ツイッター

最新コメント

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カウンター

ランキング

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。