FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL恋愛小説へ
ぽちちっと!
-------- --:-- : スポンサー広告 :

書店員高宮空音の恋事情 5

友則書店につくとレジのところに宮園さんがいた。

「宮園さん、おはよございます。」
「あ、空音君おはよう。」

とにっこり微笑む宮園さん。
嗚呼。今日もとても美しい。
神は何故この人にこれほどの美しさを与えたもうたのか。

「ところで空音君、正武呼んでくれる?」
「先輩、今日遅出だと思うから来てないと思いますよ。」
「あら?そうなの?おかしいわね。今日通常って言ってたんだけど。」
「あー、そうなんですか。なら事務所ですかね。呼んできます。」
「うん。有難う。」

最近はなんとか宮園さんと会話することが出来るようになったが、再開した1年前は本当ひどい有様だった。
宮園さんの顔を見ただけで、顔が赤くなり、宮園さんに声を掛けられただけで心臓がバクバクし、宮園さんの顔をまともにみることなんて出来なかった。
だが、今は慣れたもんで前ほどではない。
近くで見つめられると心臓がバクバクするのは治らないが、顔を見ることは一応できるし、顔も赤くならなくなった。

事務所に入って先輩を呼ぶ。

「先輩。宮園さん来てますよ。」
「あれ~。香ちゃん来てるの~。」
「レジのところにいましたけど。」
「そうなんだ~。ちょっと行って来るね~。」

と言って先輩はレジのほうに走っていった。
俺は更衣室にいき着替える終わると事務所に戻って今日の新刊が届いていることを確認する。
書店の新刊リストと発注書を確認しているところで杉本が来た。

「おはようございます。」
「ん。おはよう。」
「空音先輩。体の調子どうなんですか?一昨日熱があるって聞いて昨日変わったんですけど。」
「体長は大丈夫だよ。突然変わってもらってごめんね。」
「いえ。けど、九条先輩が電話してきたのかは謎ですが。」
「ああ。俺昨日先輩の家に泊まってたから。」
「そうなんですか。」
「うん。そう。」
「で、空音先輩何もされませんでしたよね。」

そう言われてドキっとしてしまった。
まさか、先輩に処女を奪われてしまったなんて言えない。

「あ…ああ。何もなかったよ。」

どもってしまったが、そう答えると。

「本当ですか?心配だな~。空音先輩は、隙があるからな~。この前だって九条先輩にお尻触られてたし。」
「あのな~。俺も男だよ?そこまで心配しなくても大丈夫だから。それより早く着替えてこいよ。」
「本当かな~。ああ、心配だな~。」

ぶつぶつ言いながら更衣室に消えていった男は杉本涼太(すぎもと りょうた)俺の卒業した大学の後輩だ。
今は大学に通いながらこの友則書店でアルバイトをしている。
俺が行っていた大学の漫研で出会い、俺が少女漫画を読んでいるところに杉本に声を掛けられ、それからの付き合いだ。
そう、杉本も同じ少女漫画大好き人間で、俺と趣味が一緒。
乙女ゲーをこよなく愛し、少女漫画や恋愛小説、BL小説、BL漫画を愛読する。よき友人だ。
そんな杉本は周りに自分のことをホモだと公言している。
そして、九条先輩と同じで隙あらばどこでも俺の体を触ってくる、要注意人物2号なのだ。
杉本と言い九条先輩と言い、誰もがうらやむイケメンなのに、何故ホモやバイなのだろう。

着替え終わった杉本が俺の隣に来て

「ところで空音先輩何してるんですか?」

と言いながら尻を触ってきた。
昨日の今日でまだ俺の尻は、違和感が抜けない。
そんな違和感のあるまま触られてしまって俺は変な声を出して体をびくつかさてしまった。

「んん?!空音先輩!」
「な…何?」
「なんでそんな可愛らしい反応してるんですか!うぅ・・とか艶かしい声だして!怪しい!絶対怪しい!今までそんな反応したことなかったのに!さぁ、白状してください!」
「白状って…。」
「ああああ!空音先輩もしかして九条先輩としたんじゃ!」
「な…ななな…何言ってるんだよ!」
「なんでそんなにどもってるんですか!俺だってまだ先輩に手出してないのに!九条先輩抜け駆けした!」
「はぁ?!抜け駆けってなんだよ!」
「はぁ?じゃないです!先輩の処女は俺がもらう予定だったのに!」
「あのな~。男同士だぞ?処女もくそもあるか!」

尻を触ってた杉本の手が背中をゆっくり這い上がってきたかと思ったら、首筋に手を廻して俺のシャツの中に手を入れてきた。

「あああああ!先輩この胸の赤いのなんですか!」
「赤いの?」
「これです!これ!」

と言って俺の胸元をぐりぐり押してくる。

「これキスマークですよね!先輩、昨日九条先輩のところに泊まったと言ってましたよね!処女奪われちゃったんですか?!」
「な…何言ってるんだよ!先輩とは何もなかった!それ蚊に刺されたんじゃねぇの?!」
「蚊に刺されてこんな風になるわけないでしょ!」

事務所のドアが開いたと思ったら、九条先輩が入ってきた。
九条先輩は俺の手を取り、強引に俺を杉本から離し、俺を後ろから抱きしめるような体制で俺を受け止めた。

「何ぎゃーぎゃー喚いてるんだよ。外まで聞こえたぞ。」
「九条先輩!空音先輩に何をしたんですか!?胸にキスマークありましたよ!」
「何って。杉本が考えてることをしっぽりとね。」
「はあああ?あの協定はどうするんですか!」
「ああ。あんなのないに決まってるじゃん。」
「はあああ?空音先輩はノンケだから、抜け駆けせずに先輩を見守ろうと言う協定を結んできたのはあんただよ!それを無いことにするなんて!」
「なんで俺がそれを守ると思うわけ?欲しいものは、どうやってでも手に入れる。それが男ってもんだろ。」
「信じられない!空音先輩いつまで先輩に抱きしめられてるんですか!その男は危険です!早くこっちに来てください!」
「空音ちゃんはもう俺のもんなの!な!空音!」
「何言ってるんですか!?空音先輩を無理やり抱いたくせに!」
「無理やりじゃないよ。空音ちゃんすごく善がってた。」
「善がってたとか言わないで下さい!この万年発情男!空音先輩をけがすなー!」
「空音ちゃん俺と杉本どっちがいい?俺がいいよね?」
「いや!空音先輩は俺のほうがいいはずです!で、空音先輩はどっちがいいんですか?!」

先輩に抱きしめられたまま後ろに先輩、前に杉本、イケメン2人に迫られて女なら涎をたらして喜ぶ状況なのだろうが、こんな状況喜べるわけもない俺。
先輩に抱きしめられた腕を振りほどき

「どっちがいいとかおかしいでしょ!俺は男なんです!2人とも俺で遊ぶなー!」

呼吸を荒くしながら事務所を後にする。
先輩と杉本がまだ口論してるようだったが、俺にはそんなの関係ない。

俺は宮園さん一筋。
そりゃ、昨日先輩とはあんな事になってしまったが、一晩たってたら忘れるような出来事なんだ。
それにしても、なんで2人して俺なんだよ。
世の中には可愛い女の子がゴロゴロいると言うのに。
男がいいとかどうかしてる。先輩は遊び人なのに、俺を好きだと言い、杉本も俺が好きだと言い。
俺ってホモホイホイなのかな~。

今まで女に告白されたのは指で数えられる程度。
圧倒的に男に告白されることが多い。
俺男なのにな~。
なんか情けなくなってきた。

先輩に昨日好きと言われた時そこまで嫌じゃなかった。
でも男同士で恋愛とか無理に決まってる。
ごちゃごちゃ考えた思考を止めて俺は開店作業を始める。

今日は新刊が出るから忙しくなるだろう。
スポンサーサイト
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL恋愛小説へ
ぽちちっと!
2014-12-08 13:01 : 書店員高宮空音の恋事情 : コメント : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

ブログ閲覧の注意事項

このブログはBL・ML等、男同士の恋愛模様の小説を掲載しているブログです。
下記に該当するかたは、速やかに退出くださいますようお願いします。

男同士の恋愛ものが駄目な方、性描写の駄目な方。
R18指定表現のある箇所がございます。
法廷年齢に届いていない方(18歳未満)は即刻退出してください。

尚、当ブログの著作権は、管理人為三に帰属するものとし、ブログ内の全ての文章・画像の無断転載、二次加工はご遠慮ください。

上記の注意事項を良くお読みになった上で閲覧おねがいします。

プロフィール

為三

Author:為三
為三さんの妄想日記にようこそ。
このブログは為三さんが日々膨らませている妄想を描いているものです。
まだまだいたらない点はございますが、生暖かい目で見守ってやってください。

ご意見、ご感想もコメントにて受け付けております。
内密なお話等は↓にあるメールフォームよりご連絡ください。

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL恋愛小説へ
にほんブログ村 BL・GL・TLブログへ

カレンダー

07 | 2018/08 | 09
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

ツイッター

最新コメント

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カウンター

ランキング

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。