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天王寺学園の誉君 32話 僕は特別授業を受けるのだ!4

皆さん、おはようございます。誉です。
姉さんが帰ってから3日立ちました。
今日から姉さん達、白鳳女学院の生徒会の方々に礼儀作法など様々な所作を教えてもらいます。

今は姉さん達に集合するように言われて体育館にいるのです。
あ、そう言えば、あの時ソワソワしている浅葱さんが気になっていましたが、聞いてませんね…。

僕は浅葱さんを探してキョロキョロします。
はて、浅葱さんの姿が見えませんね。どこにいるのでしょう?まだ体育館に来ていないのでしょうか?
まだ生徒会室で生徒会の仕事をしているのかもしれませんね。
放送を聞き逃していたら大変です。生徒会室に呼びにいきましょう。


***


てこてこと歩いて僕は今生徒会室の前にいます。
はぁ…ここはいつきても緊張しますね。
胸を高鳴らせながら、僕はノックを2回しました。
すぐに扉が開き、そこにたっているのは光輝です。

「光輝、浅葱さんはいませんか?」
「天道様でしたら、先程白鳳女学院の生徒会の方に呼ばれて体育館に向かわれました。」

あら?僕はもしや、すれ違いをしてしまったのでしょうか。
でも、ここまで来るのに白鳳の方達も浅葱さんもみませんでしたね。はて、どこか他から行くことができるのでしょうか…?

それにしても元に戻った光輝はやっぱりかっこいいですね。この前まで不良のような格好をしていましたが、姉さんに普段の姿に戻るように言われ、今は前の格好に戻しています。
短い黒髪をふんわりと無造作にし、肌蹴た感じだった胸元も元に戻っておりますし、清潔に見える爽やかイケメンってところでしょうか。

「何時位に体育館に向かったのでしょうか?」
「放送される30分前だったと思われます。」

あら、あららら。それはだいぶ前ですね。すれ違い所か僕がここに来ても浅葱さんに会えることはなかったのですね。
浅葱さんは生徒会の副会長さんですので、白鳳女学院方々と打ち合わせがあるのでしょうね。

っと、僕も体育館に向かわなければです!









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2015-04-23 21:00 : 天王寺学園の誉君 : コメント : 0 :

天王寺学園の誉君 31話 僕は特別授業を受けるのだ! 3

壇上に戻った姉さん。
マイクを持つと、生徒の方々の顔を見た後に言いました。

〔これから名前を呼ばれたものは立ち上がってください。〕

姉さんがそう言いますと、椅子に座った生徒達はざわめき始めました。
ざわめきのとまらない体育館。

姉さんはイライラを抑えることもなく言い放ちました。

〔お黙りなさい!〕

静まった体育館。

〔いいこと?私が良いと言うまでは私語厳禁ですわよ?〕

ぴしゃりと言い放つと姉さんは紙を手に持ちそれを読み上げ始めました。
読み上げられていく名前、1年の名前が読み上げられ、2年に移り、相場さんの名前が読み上げられると相場さんは躊躇う素振りも見せずに椅子の前に立ちました。
そして紙を持って読み上げている姉さんの顔を穴が開くほど見つめています。
それはまるで初めて恋を知った貴婦人の様。
そして立ち上がる男子生徒の中にも姉さんを見つめる目がハートになっている生徒が何人かおります。
これは姉さん信奉者を増える事に成功したのではないでしょうか。

御剣家始まって以来のその美貌は老若男女問わず見る目を引き付ける程なのです。
白鳳女学院は姉さんの信奉者が多いことでも有名です。
と言うのも、壇上に立っている白鳳女学院の生徒会の面々は姉さんしか見ておりません。
男性が多いこの状態で見るのは普通男性だと思うのですが、その目は姉さんに釘付け、体育館に入ったときからその目は姉さんから1つも動きません。
あ、役1名違う方もおりますが。
その違う方と申しますのは、白鳳女学院の生徒会副会長であらせられます、堀越晶(ほりこしあきら)さんです。
栗色の髪の毛は少しカールがかかり艶やかで、同じく栗色の瞳は優しげで、繊細な感じの肌は白く、塗れたように見える赤い唇は、妖艶な感じもございますが、その唇とは相まって清楚な感じのするお嬢様であります。
そんな堀越晶さんは姉さんの1番の理解者であり、親友です。
白鳳女学院の小等部から同じで未だに仲違うことなく交流している、姉さんの腐女子仲間でもあるのです。
こちらの堀越晶さんは、腐女子以外の点はノーマルな方です。
姉さんみたいにBL病を患ってるわけではありませんが、僕がまだ家から前学園に通っていたときは、たまに姉さんの部屋から2人の奇声が聞こえる位でした。

あら、堀越さんの事を思いだしていましたら、読み上げが終わったみたいですね。

〔今、名前を呼ばれた方は女装をしてダンスパーティーに参加していただきます。〕

姉さんは椅子から立ち上がっている人たちの顔を見回しました。
体育館の横の隅に置いてある椅子の前に立っている麗人と思わしきその美貌の持ち主達の迫力と言ったらすごい物があります。
生徒会の方も然ることながら、委員に所属している方や部活に所属している方々は親衛隊を設立されるほどの美貌の持ち主です。そんな人達が一同に集まっているのです。圧巻です!


〔6月のダンスパーティーまでに女性の所作を習って頂くことになりますので、明日から特別授業として私達白鳳女学院の生徒会の授業を受けてもらいます。〕

白鳳女学院の生徒会の方々が授業をしてくださると言うことは、なんだか恐ろしい気もしますが、姉さんに逆らっても碌なことにはなりません。ここは素直に従います。
ちらほらと頷いている生徒の方も何人かいますね。

〔特別授業に関しましては、人数が人数ですので、2~3組に分けて行いたいと思っておりますの。お慕いしている人と組みが別れても諦めて下さいまし。〕

にっこり笑った姉さんに甘い溜息を吐く生徒の人々。
そんな中、しかめっ面をしながらソワソワしている生徒が目にはいりました。
あの背格好は浅葱さんですね。
それにしてもあんなにソワソワしてどうしたのでしょう?
後で聞いてみましょう。


〔それでは本日はこれにて終了させていただきます。教室に戻っていただいても構いませんわ。〕

姉さんがそう言うと生徒達は思い思いに椅子から立ち始めました。

〔あ、先程呼ばれた人はまだ教室に戻らないでくださいまし。渡したいもがありますので。〕

名前が呼ばれたものだけが残った体育館の中で次々に名前を呼ばれ、教科書を渡されました。
どうやら白鳳女学院で行われている授業の教科書だそうですよ。


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2015-04-16 19:34 : 天王寺学園の誉君 : コメント : 0 :

天王寺学園の誉君 30話 僕は特別授業を受けるのだ! 2

数分たつと、いきなり壇上の脇から男性の方が現れました。

「「「「きゃ~~~~」」」」

そして上がる黄色い悲鳴。
皆様が黄色い声を上げるのも頷ける話です。
黒い腰まである髪を襟足で1つに縛り、ネクタイを寛げている格好はそこはかとなく色気が解き放たれており、憂いを帯びたその瞳は髪と一緒の漆黒色の切れ長の目、薔薇の如く紅い唇、高い鼻はすーっと通っております。
女性的な感じに見えるのにそう見せないその装い、静まるのも時間の問題でしょう。

黄色い声はすぐ掻き消えていきました。
それもそうでしょう。だってその方は学園の方ではないのですから。
生徒の皆様は、あれはだれ?とひそひそと隣の人と話をしております。

(はぁ…姉さん、ここでそれやっちゃいますか…。)


なんとなんと、壇上の脇から出てきたのは僕の姉さんでした。
そうです。男装した姉さんです。
実は僕の姉さんは腐女子であり、コスプレイヤーでもあるのです。
姉さんは漫画やアニメや小説に出てくる男性をメインでコスプレする男装コスプレイヤーなのです。

そのままその格好でマイクの前に立つのかと思っていましたら、なんと壇上から下り、こちらに向かってくるではありませんか。
そしてスタスタとこちらに歩いてきたかと思いましたら、相場さんの目の前で立ち止まり、相場さんに微笑んでいます。
そしてその微笑みを見た生徒達は股間を押さえて蹲るものや、卒倒しているものまで出る始末。
相場さんはと言いますと、呆けた顔をして姉さんを見ております。
そして姉さんが相場さんの手を取り手の甲に口付けを落としました。
すると相場さんは真っ赤になって固まってしまいました。
そんな相場さんの様子を見た姉さんは、満足そうに1人頷くと相場さんの前に立ったまま言いました。

「私が誰か分かりまして?」

姉さんの言葉に相場さんはポカンとして口をあけています。
相場さんが分からないのも仕方の無いことです。
だって姉さんは女性のときの格好と男装したときの格好が全く持ってかけ離れたものになるのですから。
くすりと笑った姉さんは呆けている相場さんをそのままに更に言いました。

「白鳳女学院の生徒の皆様は知っていることですが、私、御剣朱莉は男装が趣味のコスプレイヤーです。男装に命を掛けているといっても過言ではありません。」
「…え?…あ?…」

姉さんが放った言葉に動揺している様子の相場さん。

「先程、私は申し上げましたわね。女装に自分の性的思考を見出したものに偏見をするのかと。」

相場さんは頭上に?マークをいっぱい浮かび上がらせながらそれでも頷いております。

「私自身がそうゆう性的思考の人間なんですの。ですが、好きになるのは男性の方でございますわよ?只単に男装をしたままでないと男性と付き合えないのです。」

僭越ながら解説させていただきますと、姉さんはBLを愛するあまり、男装をして男性と付き合うまでに患ってしまった、BL病患者なのであります。
普通の腐女子の方でしたら、BL漫画やBL小説を読んで愛好会等を作り、その愛好会の方々とにゃんにゃんのお話をするだけに留まるのですが、姉さんは頭のネジが1本も2本も3本もぶっ飛んでいるお方なので、BLが大好きなあまり、自分をBLの世界に出てくる主人公に見立てて、男装して殿方と恋愛をするようになったのでございます。
御剣家の長女がこれではどうなのかと思いますが、姉さんは思い悩んだあげく、自分の性癖を家族皆に相談し、家族の了解を経てこうゆう風にやっておりますので、そこは問題ないのです。

ですが、将来御剣家の長女として伴侶を貰うことになりますと困った問題になるのも然りなのでございます。
姉さんの男装に寛容な方でないと伴侶になることはまず無理でしょうね。

「私のこの性癖を目の辺りにしても、まだ女装に偏見をお持ちになりますの?」

姉さんは溜息を吐き、悲しそうに俯きました。

「私、気づいたらこの性癖でした。思い悩んで普通に戻ろうとしたこともあります。自分は普通ではないのではないか…、どこか精神疾患があるのではないかと悩んだことも…」

姉さんの肩がフルフルと震え始めました。
そんな姉さんの様子に相場さんは眉をハの字にし、手を差し伸べました。

「あ…あの…」
「今は家族に打ち明けることでその悩みも解消されています。」

ほっとした感じに見えた相場さんでしたが、姉さんの顔は曇ったまま。
自分の指し伸ばした手のやり場に困っているようにも見受けられますが、姉さんがその手をとらないままでしたので、相場さんの手は宙ぶらりんに宙に浮いたままです。

「女装や男装は悪いことではありません。ここの学園の生徒のホモセクシュアルの方々と同じです。こうゆう性癖に偏見を持たないで頂きたいのです。」

姉さんが何かに耐えるように体をフルフルと震えさせたかと思うと顔を上げ相場さんを見ました。
しかし、そこには今にも消え入りそうに見える姉さん。
このような姿を見ますと、何も言えなくなってしまいます。

「…」
「男装や女装は知らない自分を知ることのできる第一歩。」
「知らない、自分…?」

相場さんが思ったことを口にしたみたいで、しまった!と顔に出ております。
すると姉さんはニッコリと微笑み相場さんに言いました。

「貴方も知らない自分を知りたくはありませんの?」

すると姉さんは声を低くし言いました。

「一真、俺と一緒にイこう。」

よろりと立ち上がった相場さん。
姉さんが手を広げ、相場さんを抱きとめ頬に手をあてました。
相場さんの顔を眩しそうに見つめ額に掛かっている御髪をかきあげています。
うっとりとした顔で姉さんを見ていた相場さんはすでに姉さんの虜になってしまったのではないでしょうか。

「いきます。貴方とどこまでも…」

顔を赤らめ、そう呟いた相場さんをこれでもかと言わんばかりに抱きしめ

「一真、…ありがとう。」

相場さんの肩越しににやりと笑いました。
出ました。姉さんの獄上スマイル。
こうやって又1人、姉さんの餌食になった男が出たのでございます。

遠くの方では豪さんと光輝が盛大に溜息を吐いているのが見えましたが、姉さんはそれに気づいていながら、何もなかったかのように壇上に上がっていきました。




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2015-04-15 19:28 : 天王寺学園の誉君 : コメント : 0 :

天王寺学園の誉君 29話 僕は特別授業を受けるのだ! 1

こんにちは。誉です。
姉さんが学園に来た日から4日が立ちました。

姉さんが帰ってから僕は豪さんにダンスパーティーの事を聞きましたよ。
この学園が創立されてから行われているダンスパーティーは、この山間にある天王寺学園と町の中心部にある白鳳女学院を繋げている唯一の伝統ある行事だそうです。
この学園の在籍する生徒達の将来を考え、社交性と紳士らしき振る舞いを覚える為に毎年6月に行われているのだそうです。
さてさてそんなダンスパーティーですが、今年のダンスパーティーは御剣家が大々的に行うので姉さんも御剣家の家の方々も急がしく立ち回っております。
僕も何かしらしないといけないのですが、姉さんに止められていることもあるのでお手伝いをすることができません。

『全校生徒に通達、至急体育館に集合せよ。』

いきなり授業中の学園内に放送が流れました。
この声は漣さんですね。しかし体育館に集合せよとは何事でしょう?
至急と言っておりますので、急がなければなりませんね。
僕は光輝を一瞥すると体育館に向かったのです。


***


体育館の中に入り、クラスごとに別れている中、突如壇上に人影が現れました。
天王寺学園の生徒会の皆様と白い清楚な感じのワンピースの制服を着た美女軍団。
あの服は白鳳女学院の制服ではないでしょうか?
すると壇上に立った1人の女性がマイクの位置を調整し、話始めました。

〔天王寺学園の皆様、本日は私事にお集まりいただきありがとうございます。〕

ざわめきの中女性がマイクで話ているのですが、どう見てもあれは僕の姉さんです!
姉さん!何故そんなところに!?

〔白鳳女学院生徒会会長をしております、御剣朱莉です。今回は一部の生徒の方々にお願いがあって伺いました。〕

またしてもざわつく体育館内。
そこかしこからぼそぼそと声が聞こえてきます。
咳払いをして姉さんが前方を見据えました。

〔今年の合同ダンスパーティーに関してのことです。晶(あきら)、アレを。〕

姉さんの横に立っていたこれまた美人の女性がおもむろにリモコンを取り出し、壇上の横に備え付けてあるスクリーンの電源を入れました。
するとスクリーンに文字が浮かび上がりました。
そこに書いてあるのは天王寺学園に通っている生徒の名前。
浅葱さんや藍さん海さん、そして親衛隊総隊長の新家さんや風紀委員長の親衛隊隊長さんの相場一真さんや、この前光輝の親衛隊副隊長に就任されました南武静さんの名前まで載っています。
確かこの学園で美人や可愛いと部類されている方々のお名前ですね。見るところざっと100人の方の名前が載っているでしょうか。
しかし、僕の名前まで載っていますね。これはいったい何の基準なのでしょう。

〔このスクリーンに名前が載っている人は速やかに横にある椅子の場所に移動してください。〕

僕は廻りを見回して、御剣誉と書いてある椅子の横に立ちました。

〔では皆様、御着席願います。〕

姉さんがそう言うと生徒の方々が着席しました。

〔今年のダンスパーティーは風紀委員の生徒の方々にも参加して頂きます。ですが、我が白鳳女学院の生徒の数と天王寺学園の生徒の数が合いません。ですので、今年のダンスパーティーでは、天王寺学園の100人の生徒の方に女装をしてもらいます。〕

体育館内はざわめきが大きなものになりました。
生徒の中には姉さんに向かって文句を言っているものまでいます。
その中手を上げている人がおりました。
それは僕の横の横の椅子に座っている風紀委員長親衛隊隊長相場一真さんです。
それを見て皆静まりました。

「少しいいでしょうか?」

おずおずと手を上げた相場さんに姉さんがにっこり微笑みますと先の言葉を促すように言いました。

〔どうぞ。〕
「女装するとはどうゆう事でしょうか?」
〔そのまんまの意味ですわ。〕

姉さんは笑顔を貼り付けたまま相場さんをずっと見ております。

「えーっと、数が合わないのは分かっています。ですが、僕達が女装することに何の意味があるのでしょう?それにダンスパーティーと言っても毎年談笑しているだけではないですか。」

そう言った相場さんに姉さんは顔を無表情にすると先の言葉を促しました。

「だいたい、女装する者が納得するとは思いません。ダンスパーティーは紳士の社交性を重視したものです。それを無視するようなやり方は納得できません。」

すると姉さんは冷ややかな顔で相場さんを見ました。

〔納得していただかなくてもけっこう。貴方は毎年談笑しているだけだと言いましたわね?談笑しているだけだと思っているのでしたら、大間違いですわよ?ダンスパーティーは確かに紳士の社交性を重視して開催されるものですが、それだけではございませんのよ?自分の将来を鑑み、将来のパートナー、それから将来の取引相手になるであろう会社の人々を検分する場でもあります。たかが学生の行事だと思っているのでしたら大間違いですわ!〕

姉さんの凛とした声が体育館内に響きました。

「それはそうかもしれませんが、それと女装すると言うことに何のつながりがあるのでしょうか。僕達は男です!女装したいなどと思うわけないではないですか!」

相場さんがきっぱりとそういいました。
すると姉さんはくすりと笑い相場さんを見たのです。

〔それは貴方の偏見と言うものではございませんこと?学園に通っているものが100人が100人、そう思っていますかしらね?この学園の生徒はホモやバイが9割にのぼるそうではないですか。ホモと言うものが何かお分かり?〕

姉さんの質問に相場さんは顔を横に向け、答える気はなさそうです。

〔ホモとは何かと申しますとね、ホモセクシュアル、所謂、同姓しか愛せない者、男性なのに女性と性的関係を気づけない方の事ですわ。いえ、性的な関係を持つことは出来るでしょう。ですが、女性に触れるのも触れられるのも嫌悪する者のことですわ。私が調査した結果、この学園の49%の人間がホモセクシュアル、51%の人間がバイセクシュアル、1%の人間がヘテロセクシュアルなのです。相場一真さん、貴方…〕

そこまで言って姉さんはにやりと笑いました。

〔風紀委員長、桐生院豪の親衛隊隊長でしたわね?確か――風紀委員長の親衛隊の方々の70%はホモセクシュアルでしたわね?貴方もそうなのかしら?そうでなかったとしても、親衛隊隊長なるものを勤めているのですもの、ホモではなくてもバイと言うことですわね?親衛隊の隊長になったお方が只の尊敬でなったなんて言わないと思いますけど?なのに女装する事に性的思考を見出した方に偏見をお持ちになりますの?この学園に通っている生徒の方々はそうゆう性的思考には寛大な方が多いと思っておりましたのに、女装することに関しては寛容になれない、そうゆうことですわね?それは貴方の中だけの事であって、他の生徒が当てはまるとは限りませんわ。人間は皆平等とは申しませんが、ホモセクシュアルだろうとバイセクシュアルだろうと、そのような目で人を見て判断するのはいかがなものかと思いますわ。〕

そこまで一気に言うと、姉さんは溜息を吐いて目を細めて相場さんを見ました。

〔仕方ありませんわ。…少し、お待ちいただけるかしら?〕

そう言って姉さんが壇上の脇に消えていきました。
シーンと静まり返った体育館内。







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2015-04-14 19:58 : 天王寺学園の誉君 : コメント : 0 :

天王寺学園の誉君 28話 女王、襲来 6

「朱莉様、誉様、お待ちしておりました。」

自動ドアが開くと1人の男性が店の奥から近寄り朱莉と誉に声を掛けた。

「本日は当店にお越しいただき、誠に有難うございます。本日担当させていただきます、マネジャーの宇和康永(うわこうえい)と申します。」

恭しくそう言うと宇和は朱莉と誉を店の奥へと促した。

「プラムドレスを御所望とのことでしたので、数着程ご用意させていただきました。ここにあるドレス意外にも店の奥にもございます。」

朱莉は1つのドレスを取ると誉の胸に当てる。

「うーん、なんかしっくりきませんわね。」

店にある100着はあろうドレスを見ながら朱莉は溜息を吐いた。

「誉、貴方の好みはこの中にあって?」

朱莉の言葉に持っていたドレスを棚に戻し、誉は朱莉を見上げた。

「僕の好みと言われましても…。」

女性が着ているのを見ているのはいいが、自分の為に選ぶドレスである、好みと聞かれても誉は困ってしまう。

「なんでもいいんですのよ?ぱっと見てこれだ!って言うのはありませんの?」

そう言われて誉は改めて店内に飾られているドレスを見る。
誉の中でもこれだ!と思うようなドレスは見当たらない。
2人の様子に見かねたように宇和が声をかける。

「先ほども言いましたように、店の奥にもまだまだドレスはございます。」

宇和がパンパンと手を叩くと、店員達がどこからともなく現れ店の奥の方に引っ込んでいった。
そして数分立つと、何着か持って店の奥から店員が出てきた。
しかし、どのドレスも2人の御目がねに叶うことはなかった。

「朱莉様、当店ではお客様のお気持ちに添える為に、オーダーメイドのドレスも承っております。店内にあるドレスが御目がねに叶わないのならば、オーダーメイドで作る事も可能ですが。」

宇和はにこりと微笑み朱莉にそう告げる。

「オーダーメイド…。そうですわね、無いのであれば作ってしまえばいいですわね。」

朱莉は1つパンと手を叩くとさもいい考えだと満面の笑みを浮かべる。
宇和が隣にいた女性店員に話しかけると女性店員は店の奥の部屋に行き、メジャーを持って現れた。
女性はメジャーを目前に掲げ、誉に服を脱ぐように要求する。
女性の前で服を脱ぐことなどしたことのない誉は顔を赤らめて俯いた。

「西条君、ここは私がするから朱莉様と誉様にお飲み物を。」

女性店員からメジャーを受け取り、誉を別の部屋に移動させた宇和は改めて誉に向き直った。

「ここはフィッティングルームでございます。女性の目もございませんので安心してください。」
「あの…全部脱がなくてはいけませんか?」

恥ずかしそうに俯きながら誉は言う。

「全部脱ぐ必要はございません。シャツの上からでも計測はできますので。」

宇和のその言葉に安心した誉はブレザーを脱いだ。

「申し訳ございませんが、スラックスも脱いで頂けると。」

そう言われて誉は一瞬躊躇ったものの、顔を真っ赤にさせながらスラックスも脱ぐ。
誉から受け取ったスラックスを畳み、横にあったハンガーに吊るすと宇和は再度メジャーを取り出し誉の体を計り始めた。


***

フィッテングルームから出てきて誉は驚いた。
それもそうだろう。朱莉が男性の様にスーツを着、ネクタイをしているのだ。。

「ね…姉さん、その格好は…?」

出てきた誉に顔を向けると朱莉は何事もなかったような顔をする。

「暇つぶしですわ。」

朱莉は着ているスーツもそのままに誉の腕を取ると、宇和と共に先ほどの部屋に向かった。
色や形がどうのこうの言っている宇和と朱莉の横で誉は退屈だなーと思いながら朱莉の格好を見る。

腰までの長い絹のような黒髪を襟足部分で1つに結んだ朱莉の横顔はどう見ても男にしか見えない。
細く華奢に見える体だが、幼い頃から武道を嗜んでいる朱莉の体にはしっかりと筋肉がついており、引き締まった体をしている。
誉より5㎝程高い身長も男と言われたら分からない。それだけではなく、体に見合うその美貌は白鳳女学院で皇子様ときゃーきゃー騒がれているのだ。
そう、所謂、『イケメン』なのである。
ぽーっとした様子の誉に朱莉が気づいて誉に顔を近づけ、あえて声を低くし言う。

「どうしたんだ?誉。」

ドキっとした様子の誉はワタワタしたかと思ったら、顔を真っ赤にさせて声を裏返す。

「にゃ!…にゃんでもありませんっ!」

そんな様子の誉に朱莉はくすりと笑うとまた宇和となにやら話し始めた。


***


来店して何時間たっただろうか。
誉は外の暗さに驚き腕に巻いてある時計を見た。

「姉さん!こんな時間です!お時間は大丈夫なのですか?」

誉の言葉に朱莉は自身の時計を見ると、あらと言って外を見た。

「もうこんな時間でしたのね。そろそろ帰りましょうか。」

朱莉は宇和を見てそれから誉に顔を向けながら言った。

「どの位の時間で出来上がりますの?」
「2週間程頂ければドレスも完成していると思われます。」
「そう、ダンスパーティーには間に合いますわね。」

誉の腕を取り誉を立たせると朱莉は着ているスーツの値段をレジで払う。

「ドレスは家に送って下さる?ここに取りにくる時間はありそうにないですの。それから今の服はこのまま着て帰ります。」

服の清算を終わらせ、朱莉は誉と共に店を出た。
目の前に来た車の扉が開き、誉と朱莉は車に乗り込んだ。


***


天王寺学園の入り口で車を止まらせた朱莉は降りた誉に車の窓を開けて声を掛けた。

「誉、ドレス、楽しみにしていてね?」

ウィンクをすると朱莉は窓を閉めた。

「柊(ひいらぎ)、白鳳に帰ります。」

柊と呼ばれた運転手は朱莉の言葉に畏まりましたというと車を進めた。

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2015-04-13 18:51 : 天王寺学園の誉君 : コメント : 0 :
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プロフィール

為三

Author:為三
為三さんの妄想日記にようこそ。
このブログは為三さんが日々膨らませている妄想を描いているものです。
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